Interview 1
加速するIoTマーケットに欠かせない「軟磁性材料」に
マグプロストクオリティーで着手
代表取締役社長
小池 博之
マグプロストは創業以来、マグネティック専門技者の視点で、高精度、高品質のマグネティック製品を、お客様のニーズに合わせ提案してまいりました。お客様の課題に対し迅速に応えるために、コスト、性能、柔軟な供給力を軸に専門技術者ならではの提案力を武器にお客様から評価いただいております。今まで培って来た実績を基に従来の永久磁石としての硬磁性材料分野に加え、IoTで重要な役目を果たす軟磁性材料にも着手。今後はこの軟磁性材料の販売を、新しいビジネスの柱として、業務の拡大を進めていきます。
この軟磁性材料は、硬磁性材料に勝るとも劣らない市場規模をもっており、特に普及が加速するIoT環境の関連デバイスに必須な素材として用いられているため、高性能な軟磁性材料が必要となります。
具体的には、スマートフォン等と接続機器間とのノイズ対策、それら機器のアンテナや変圧器などが挙げられ、高性能な軟磁性材料なくして、IoTは成立しないと言えます。
また深刻な環境課題であるCO2削減を促進する設備機器においても軟磁性材料が重要な役割を担っています。
それに伴いマグプロストでは検査機器の充実を実現。評価設備においても基礎解析できる体制の強化も構築中で、開発スケジュールが短くなって来ている現状と少量サンプルへの対応のため、高精度切削加工機の導入も検討しています。
お客様のベストパートナーとして、トランスやEMC対策、IHなどに必要不可欠な軟磁性材の供給を、これまで築き上げてきたネットワークと体制を基にマグプロストクオリティーで応えるため、さらなる体制の強化と製造プロセスを熟知しているからこそ出来る提案力と、競争力のある価格・スピードでお応えいたします。
Interview 2
中国でマグプロストクオリティーを実現した
ノウハウを基にグローバル化に挑戦。
取締役業務部長兼 新潟事業所長
桑原 哲也
マグプロストが中国にネットワークを築いてから20数年が経ちます。多くの企業が中国からの撤退を強いられている中、中国を市場と捉えている企業は拡大路線を辿っています。マグプロストは中国で現地法人を設立以来、徹底してクオリティーの標準化や中国の工場との情報連携に努めて来ました。今では中国企業との関わりにより得られた信頼関係によって、優位性のある価格提示を得られクオリティーを保ちつつ価格面でも競争力を持つことができ、その結果お客様に評価いただいていると自負しております。これは製造プロセスを熟知していることで、製造過程における問題点を一つ一つクリアして来た結果だと思います。
今では実際の検査データに甘んじることなく、他製品の工程設計に改善内容を自ら取り入れるなど製品の向上に努めており、数年前に比べ中国メーカーの作業管理者に於ける品質維持・向上に対する取り組みと責任感は各段に向上しています。特にユーザー工場監査に於ける指摘改善事項に対し積極的に工程改善に取り組み、結果としてユーザークレームの大幅な減少など品質向上に現れています。
こうしたマグプロストクオリティーを実現するために中国メーカーと切磋琢磨して得られた例がございます。
数年間メーカー側の工程内不良率が高く、毎度不良品流出が有る製品に対し、メーカー側から生産を打ち切りたいとの申し出がありました。それに対し、過去の経験を踏まえた工程作業の見直しや、弊社新潟事業所における検査の取り入れを提唱した結果、工程不良の減少を実現し、生産の継続を果たしました。
マグプロストと中国メーカーとの関係は品質管理知識の向上や技術力の向上に止まらず、お客様が求めている製品の要求を満たすため管理者本人の考え方及び現場作業の意見を尊重し共有。また大学等で専門分野を研究し入社した管理者に対し、過去の経験や課題解決方法などを、実態・経験を加味した市場要求の橋渡しを弊社が担うことにより、より安定的で市場競争力のある製品供給の実現に結びついていると思います。
弊社に於ける製品調達先は、現地資本によるローカルメーカーが大半ですが、近年においては中国以外にもインドネシア・タイ・ベトナム等、東南アジア現地工場への輸出取引が増えております。
この市場環境の中、日本から中国製品を輸出供給するのみならず、弊社の上海現地法人を活用した中国からの直接輸出対応や、お取引先様の工場が所在する国内や近隣国に於いて、直接供給可能な調達先の開拓なども進める必要が有り、これからはINtoIN、INtoOUT、OUTtoIN、OUTtoOUT等、様々な要件にマグプロストクオリティーで迅速に対応できるようネットワークの強化が必要だと思っています。
マグネティックのプロ集団として設立当初より主軸としていた永久磁石分野に加え、軟磁性材料分野(フェライトコア、ダストコア)を今まで以上にマグプロストクオリティーで供給できる企業としてグローバル展開も視野に置き挑戦して行きたいと思っています。